ペパレス > コラムTOP > ソフトウェアで電子書籍を作成 その2
前回のコラムの続きになります。
電子書籍を作成する方法は複数ありますが、大きく分けると「スキャナでスキャンして作成」、「ソフトに文字や画像を入力して作成」の2つです。
スキャナに関してはメーカーや機種によって設定や読み込み方法が異なるため、今回は省略します。
電子書籍(PDF)を作成することができる主なソフトは、「Word」、「Excel」、「Illustrator」です。
また、「Googleドキュメント」では無料で作成することができます。

内容やデザイン性によって作成するソフトを選択するのは勿論ですが、まずはそれぞれのソフトのポイントを整理します。
A4サイズのページ全体に文章、そして画像2枚を掲載した1ページのPDFで比較しました。
【特徴・まとめ】
・Word
最も文書を作成するのに適しており、更にファイルサイズ、画質共に問題がない。初心者でも電子書籍を作成しやすいソフト。
・Excel
名簿や記録表などを表形式のまま電子書籍にすることができる。画像や解像度は通常の倍率で閲覧する際には問題ない画質。
・Googleドキュメント
Googleアカウントで管理されているため、ログインした端末のどれからでも無料で作成・編集が可能。
解像度が低く、画像は圧縮がかかるため画質が劣化するが、文字は問題なく表示される。

・Illustrator
Wordでは表現できないような凝ったデザインを施すことができる。ただし、ファイルサイズがとても大きいため、注意が必要。
保存する際の設定次第では、Wordと同等~2倍程度までファイルサイズを小さくすることが可能。
また、CMYKモードで作成すると、印刷したものに近い色味に補正される。
前回のコラム「その1」に記載した「確認すべき注意点」に関連した設定と手順を解説します。
・Word、Excel
Word、Excel共に、
【ファイル→オプション→詳細設定→イメージのサイズと画質】
既定の解像度の設定を「220ppi」に設定すると、画像を可能な限り高画質で保存できます。


・Illustrator
【新規作成→アートボードの数】
入力した数だけアートボード(ページ)が作成されます。
アートボードは後から追加することも可能です。
【新規作成→詳細:ラスタライズ効果】
「高解像度(300ppi)」に設定すると、余計な圧縮がかからず高画質なデータを作成できます。

作成したデータをPDFファイルとして保存する手順を解説します。
・Word、Excel
【ファイル→名前をつけて保存→参照(保存先を選択)→ファイルの種類「PDF (*.pdf)」を選択→保存】

・Googleドキュメント
【ファイル→形式を指定してダウンロード→PDFドキュメント(.pdf)】
ダウンロードフォルダにデータが保存されていることを確認し、任意のフォルダへ移動させる。

・Illustrator
注意:PDFとして保存する前に、必ずIllustrator(.ai)のデータを保存しておく。
【ファイル→別名で保存→ファイルの種類「Adobe PDF (*.pdf)」を選択→保存→設定→PDFを保存】
極力画質を落とさずにファイルサイズを小さくするためには、保存時に表示されるウィンドウで次のように設定してください。
・「一般」パネルのオプション:「Illustrator の編集機能を保持」のチェックを外す

・「圧縮」パネルの設定:「ダウンサンプルしない」、圧縮「JPEG」画質「最高」を選択。

タブレットやスマートフォン用にファイルサイズを圧縮したい場合、画質を「中」や「最低」まで下げると更に小さくすることができます。
以上がソフトウェアから電子書籍を作成する際のポイントと手順です。
もしWordで凝ったデザインのものを作成したいのであれば、Illustratorなど別で作成したデータをそのままコピーペーストするのが効率的かと思います。
PDFは「ソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステムに関係なく、文書を確実に表示および交換する」という特性があるため、閲覧という点では大変優れています。
ポイントさえ押さえていれば簡単に高画質の電子書籍が作成できますので、是非試しに作ってみてください。
省略したもう一つの電子書籍の作成方法はスキャナを利用するものなので、スキャナをお持ちでない方は、「イメージスキャナ 種類一覧」を参考にしてみてください。
また、ペパレスでは紙媒体を高画質でPDF化、またはJPEG化するスキャニングサービスを行っています。
PDF化だけでなく、それぞれの画像ファイルを利用したいという方も、是非一度ホームページをご覧ください。
ソフトウェアで電子書籍を作成 その2
前回のコラムの続きになります。
②作成ソフトの選択
電子書籍を作成する方法は複数ありますが、大きく分けると「スキャナでスキャンして作成」、「ソフトに文字や画像を入力して作成」の2つです。
スキャナに関してはメーカーや機種によって設定や読み込み方法が異なるため、今回は省略します。
電子書籍(PDF)を作成することができる主なソフトは、「Word」、「Excel」、「Illustrator」です。
また、「Googleドキュメント」では無料で作成することができます。

内容やデザイン性によって作成するソフトを選択するのは勿論ですが、まずはそれぞれのソフトのポイントを整理します。
A4サイズのページ全体に文章、そして画像2枚を掲載した1ページのPDFで比較しました。
ソフトウェア・アプリケーション | ファイルサイズ | 画像の表示 | 解像度 |
Word | 155KB | 高画質 | 257dpi |
Excel | 146KB | 少し圧縮されるが高画質 | 200dpi |
Googleドキュメント | 146KB | 圧縮がかかり低画質 | 96dpi |
Illustrator | 3.14MB | 高画質 | 257dpi |
Illustrator(JPEG圧縮 最高) | 326KB | 高画質 | 257dpi |
【特徴・まとめ】
・Word
最も文書を作成するのに適しており、更にファイルサイズ、画質共に問題がない。初心者でも電子書籍を作成しやすいソフト。
・Excel
名簿や記録表などを表形式のまま電子書籍にすることができる。画像や解像度は通常の倍率で閲覧する際には問題ない画質。
・Googleドキュメント
Googleアカウントで管理されているため、ログインした端末のどれからでも無料で作成・編集が可能。
解像度が低く、画像は圧縮がかかるため画質が劣化するが、文字は問題なく表示される。

・Illustrator
Wordでは表現できないような凝ったデザインを施すことができる。ただし、ファイルサイズがとても大きいため、注意が必要。
保存する際の設定次第では、Wordと同等~2倍程度までファイルサイズを小さくすることが可能。
また、CMYKモードで作成すると、印刷したものに近い色味に補正される。
③電子書籍の作成
前回のコラム「その1」に記載した「確認すべき注意点」に関連した設定と手順を解説します。
・Word、Excel
Word、Excel共に、
【ファイル→オプション→詳細設定→イメージのサイズと画質】
既定の解像度の設定を「220ppi」に設定すると、画像を可能な限り高画質で保存できます。


・Illustrator
【新規作成→アートボードの数】
入力した数だけアートボード(ページ)が作成されます。
アートボードは後から追加することも可能です。
【新規作成→詳細:ラスタライズ効果】
「高解像度(300ppi)」に設定すると、余計な圧縮がかからず高画質なデータを作成できます。

④電子書籍として保存
作成したデータをPDFファイルとして保存する手順を解説します。
・Word、Excel
【ファイル→名前をつけて保存→参照(保存先を選択)→ファイルの種類「PDF (*.pdf)」を選択→保存】

・Googleドキュメント
【ファイル→形式を指定してダウンロード→PDFドキュメント(.pdf)】
ダウンロードフォルダにデータが保存されていることを確認し、任意のフォルダへ移動させる。

・Illustrator
注意:PDFとして保存する前に、必ずIllustrator(.ai)のデータを保存しておく。
【ファイル→別名で保存→ファイルの種類「Adobe PDF (*.pdf)」を選択→保存→設定→PDFを保存】
極力画質を落とさずにファイルサイズを小さくするためには、保存時に表示されるウィンドウで次のように設定してください。
・「一般」パネルのオプション:「Illustrator の編集機能を保持」のチェックを外す

・「圧縮」パネルの設定:「ダウンサンプルしない」、圧縮「JPEG」画質「最高」を選択。

タブレットやスマートフォン用にファイルサイズを圧縮したい場合、画質を「中」や「最低」まで下げると更に小さくすることができます。
以上がソフトウェアから電子書籍を作成する際のポイントと手順です。
もしWordで凝ったデザインのものを作成したいのであれば、Illustratorなど別で作成したデータをそのままコピーペーストするのが効率的かと思います。
PDFは「ソフトウェア、ハードウェア、オペレーティングシステムに関係なく、文書を確実に表示および交換する」という特性があるため、閲覧という点では大変優れています。
ポイントさえ押さえていれば簡単に高画質の電子書籍が作成できますので、是非試しに作ってみてください。
省略したもう一つの電子書籍の作成方法はスキャナを利用するものなので、スキャナをお持ちでない方は、「イメージスキャナ 種類一覧」を参考にしてみてください。
また、ペパレスでは紙媒体を高画質でPDF化、またはJPEG化するスキャニングサービスを行っています。
PDF化だけでなく、それぞれの画像ファイルを利用したいという方も、是非一度ホームページをご覧ください。