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記録メディアの比較



ペパレスでは今年の初めから、納品形式に「USBメモリ納品」を新たに追加しました。
これまでは基本的にCD/DVD納品のみでしたが、一般的にはUSBメモリの方が記録メディアとして利用されていることと思います。

弊社では時間と共に劣化する紙媒体を電子化することで、データとして永久的に保存するお手伝いをしています。
しかし、その保存している記録メディア自体にも寿命があるため、その後の扱いには注意していただく必要があります。

これからは更にあらゆるものがデジタル化すると考えられるため、このような記録メディアに対する知識は誰しもが持っておくべきかもしれません。

今回のコラムでは、今存在している記録メディアの概要や特長の比較を行いました。
持ち歩き用のメディア、バックアップ用としてのメディアなど、記録メディアにもいくつかの使い方があると思うので、選択の参考にしてみてください。


光ディスク


弊社でも納品時に主に利用しているメディアです。
記録メディアの中では安価なタイプで、内容などを記載したメモと共にケースへ入れておくと、管理がしやすいというメリットもあります。

理論上光ディスクの寿命は100年とされていますが、あくまでも理論上です。
環境により大きく変動するものなので、早ければ10年ほどでデータを読み込めなくなる可能性があります。

CD-R

記録容量:650MB、700MBなど
書き込み速度:1.2Mbps(150kiB/秒、1倍速)最高52倍速
寿命:約10年~
価格:50枚入り\790~(価格.comより)

・一度書き込まれたデータの書き換え、消去は不可能。
・データの追記は可能。


CD-RW

記録容量:650MB、700MBなど
書き込み速度:1.2Mbps(150kiB/秒、1倍速)最高4~32倍速
価格:50枚入り\1,788~(価格.comより)
寿命:約10年~

・データの消去、書き換えが可能(1000回程度まで)。


DVD-R

記録容量:4.7GB(片面一層)、8.54GB(片面二層)など
書き込み速度:11.08Mbps (=1385kiB/秒) 最高16倍速
価格:50枚入り\974~(価格.comより)
寿命:約10年~

・一度書き込まれたデータの書き換え、消去は不可能。
・データの追記は可能。


DVD-RW

記録容量:4.7GB(片面一層)、8.54GB(片面二層)など
書き込み速度:11.08Mbps (=1385kiB/秒) 最高6倍速
価格:50枚入り\2,570~(価格.comより)
寿命:約10年~

・データの消去、書き換えが可能(1000回程度まで)。


他にもディスクの種類が存在しますが、一般的なパソコンやレコーダーで取り扱えることを前提としているため、この4つに絞らせていただきました。


フラッシュメモリ
近年、フロッピーディスクや光ディスクに代わり普及した記録メディアです。
コンパクトで持ち歩きに適したものが多く、物によってはコンビニのプリンターなどでも利用できます。

記録容量も急速に大きくなっており、SSDの進化も凄まじいです。


USBフラッシュドライブ


記録容量:~2TB(2017年時点)
転送速度:約226MB/秒(国内メーカー 高速タイプ)
価格:16GB \292~2TB ¥272,440(価格.comより)
寿命:SLC…約10年 MLC…7~8年 TLC…2~5年
※書き込みを繰り返したメモリほど酸化膜が劣化してデータの保持期間が短い。

・専用のドライブ装置を必要としない。
・コンパクトで大容量なため利便性が高い。
・衝撃に強い。


SDメモリーカード


記録容量:1TB(SDXCメモリーカード 2019年時点)
転送速度:104MB/秒(上に同じ)
価格:16GB \287~1TB ¥107,783(価格.comより)
寿命:2年~
1000回程度の書き込みで寿命に達する。(TLC)

・耐衝撃性、静音性、省電力性の点で優れている。
・リムーバブルメディアの中で最も寸法が小さい。


ソリッドステートドライブ(SSD)


記録容量:最大100TB(2018年時点)
転送速度:約3500MB/秒
価格:120GB \1,979~4TB ¥83,800(価格.comより)
寿命:7~8年
1000~10000回程度の書き込みと消去で寿命に達する。
平均故障間隔(MTBF)は250万時間(100TB)

・高速データ転送が可能。
・衝撃や振動には比較的強い。
・HDDと比較すると容量単価としての価格は高いが、徐々に差は埋まりつつある。


磁気ディスク
磁気ディスクと聞くと馴染みがないかもしれませんが、「HDD」「フロッピー」と聞くとピンとくる方は多いと思います。
探すといくつかの種類はありますが、現在一般的に利用されているのはおそらくHDDのみです。

HDDは容量が大きく、パソコンの内蔵ストレージとしても使用されています。


ハードディスクドライブ(HDD)


記録容量:最大16TB(2019年時点)
転送速度:約175 MB/秒
価格:160GB \2,374~14TB ¥69,772(価格.comより)※3.5インチ
寿命:3~4年

・SSDより大容量で低価格
・データの書き換えに対する耐性が高く、書き換えの頻度が高くても、寿命に大きな影響がない。


以上が記録メディアの比較結果となります。

最も安く手に入り、保管環境にさえ気を付ければ比較的長くデータを保管できるのは光ディスクです。
光ディスクの項目でも記載しましたが、メモを活用すればデータの管理もしやすいので、大切なデータは何年かに1度ディスクを作成し直すと良いでしょう。

USBメモリやSDカードは持ち歩きには便利ですが、寿命が短くデータの書き換えにも弱いため、保管用としてはあまり向いていないと言えます。

SSDやHDDは容量が大きいので、沢山のデータのバックアップには向いています。
しかし、SSDの方がデータの転送速度や寿命、耐久性のことを考慮すると、HDDより遥かに優れています。

SSDは高額というイメージがありますが、1GBあたりの価格は年々落ちています。
これからもその傾向は続くと考えられるので、購入するのであればSSDの方がオススメです。

SSDと光ディスク、SSDとHDDというように、2つのメディアを上手に利用すればデータを永久的に保管できます。

最近ではクラウドサービスを利用される方も増えているので、そちらについては別のコラムにて解説したいと思います。

データは一度無くすと殆どの確率で戻って来ることはありません。
それぞれの記録メディアの特性や寿命を把握し、大切なデータを守り続けてください。